学部2011年度(一橋大学)政治と社会シラバス
政治と社会
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共通・総合・社会科学 冬期・火曜日3時限 2単位
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■授業概要
近現代の政治発展について、日本政治を主たる事例として取り上げながら、政治学の概念や理論を用いて考察します。具体的に取り上げるテーマは、近代国民国家の成立、政治的民主化、福祉国家の発展の三つで、最後にグローバル化が政治に与える影響について触れる予定です。
■学部・学年の指定
履修ルール上の指定内容については必ずルールブックおよびガイドブックの該当箇所を確認して下さい。
■授業の目的・到達目標と方法
テレビや新聞において、政治は印象論的に語られがちです。とらえにくい政治の動態を表層的にではなく、政治学という物差しをもって構造的に把握する能力を養います。授業形態は講義です。
■授業の内容・計画
下記の通り予定していますが、部分的に変更することもあり得ます。
オリエンテーション
1.近代国民国家の成立
1.近代国民国家とは何か
2.近代国家形成過程としての明治維新
3.日本国民の誕生
4.帝国から「単一民族」国家へ
2.政治的民主化
1.政治的民主化とは何か
2.戦前日本の政治的民主化
3.政党内閣制の崩壊と軍部支配
4.戦後日本の政治的民主化とその定着
3.福祉国家の発展
1.福祉国家とは何か
2.戦前日本の総力戦と福祉国家
3.戦後日本の福祉国家の発展とその特質
4.再編過程のなかの日本の福祉国家
4.グローバル化と政治
■テキスト・参考文献
テキスト:ありません。
参考文献:適宜紹介します
■他の授業科目との関連
社会学部の政治学の科目(「政治学」「政治史」など)と緊密な関係があります。
■成績評価の方法
期末試験70%、出席30%とします。出席の確認は出席票によって適宜行います。私語その他の迷惑行為は、減点の対象とします。
■成績評価基準の内容
A:当該テーマについて幅広い知識を有し、授業の内容を正確に理解した上で、自らの見解を論理的に提示している答案。
B:授業の内容を正確に理解した上で、自らの見解を論理的に提示している答案。
C:授業の内容を正確に理解している答案。
D:授業の内容をほぼ正確に理解している答案。
■受講生に対するメッセージ
一人の市民として日常的に政治に関心を持って欲しいと思います。そのために授業に出席するだけでなく、新聞を読んだり、
政治に関する新書を読んだりすることを勧めます。
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