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 学部2014年度(一橋大学)学部後期ゼミナールシラバス


2015年度 中北 浩爾 学部後期ゼミナール 
研究室: 第1研究館4階1412号室
メールアドレス:koji.nakakitar.hit-u.ac.jp
オフィスアワー: 火曜日15:00〜16:00
中北ゼミHP:http://www.soc.hit-u.ac.jp/~nakakita/nseminar-index.html
ゼミ曜日・時限: 火曜日4,5時限

■ゼミの研究分野・領域、研究テーマなど
政治学、現代日本政治論、日本政治外交史

■ゼミの概要(内容・運営・特色など)
 このゼミの目標は、参加者が現代の日本政治を政局的な見方ではなく、制度・歴史・比較などを手掛かりとして、多角的かつ構造的に捉えられるようになることです。
 今年度のテーマは、「変容する日本のデモクラシー」です。日本では2009年、自民党から民主党に本格的な政権交代が行われましたが、マニフェストの重点政策の多くを実現できず、失敗に終わり、2012年に自公政権が復活しました。二大政党化の傾向が崩れ、自民党一党支配体制の復活と呼ばれる一方、無党派層が増大しており、政党政治は構造的に不安定化しています。中長期的な歴史やヨーロッパ諸国などとの比較を踏まえつつ、選挙制度、政治資金制度、政治家のリクルート、政党組織、政党システム、政治家と官僚の関係、政党と社会団体の関係、有権者の意識、市民の政治参加、マスメディアの役割など、多様な視点から分析を試みたいと思います。
 毎週のゼミは、3年生と4年生の合同で、火曜日の4・5時限に実施します。文献講読が中心ですが、たんに知識を摂取するだけでなく、批判的に読み込み、討論を行います。年に数回、ジャーナリストや研究者・実務家などのゲスト・スピーカーを招いて、話を聞き、意見交換をします。そうして参加者が自らの考えを深め、4年次に執筆する卒業論文のテーマを見出していきます。卒業論文の内容は政治に関わる限り幅広く認めますが、 3年生の冬学期に準備的なレポートをまとめてもらいます。  そのほか、夏休みに3泊4日程度の合宿を行います。また、三商ゼミなどを通じて、他大学と交流する予定です。さらに、ゼミ生の希望にもよりますが、例年、国会見学や国会議員との意見交換の機会を設けています。
 ゼミは学問の共同体であり、それを構成する全員で作り上げていくものです。多様な学生が集いながらも一体感を有し、討論を通じて切磋琢磨するゼミを目指したいと思います。新聞に毎日目を通すなど広く社会に関心を持ち、将来に向け社会科学的な思考方法を身につけたいという学生、そして何よりも積極的にゼミの諸活動に参加し、大学生活を充実させたいという意欲を持つ学生を歓迎いたします。

■使用するテキストなど
 飯尾潤『日本の統治構造』中公新書、2007年。
 大山礼子『日本の国会』岩波新書、2011年。
 待鳥聡史『首相政治の制度分析』千倉書房、2012年。
 中北浩爾『現代日本の政党デモクラシー』岩波新書、2012年。
 レイプハルト『民主主義対民主主義』勁草書房、2005年。
 ポグントケ・ウェブ『民主政治はなぜ「大統領制化」するのか』ミネルヴァ書房、2014年

■卒業論文タイトル事例
政治改革期以後における政財関係の変容分析
指定管理者制度の民間活力についての考察―公立図書館への導入事例から―
「国会議員に立候補するには何が必要か」
市民社会 の強化 による民主義 民主義 の質の向上―市民文化 市民文化 を支える学びの場―
日本における労働運動再生の道―社会的労働運動の可能性を探る―

■選考方法、学生への要望・注意、など
 ゼミへの参加を希望する、あるいは検討している学生は、1月13日および20日のオープン・ゼミに出席したり、事前に電子メールで予約をとって面談したりすることで、自分の関心に合致しているかどうか確認してください。最終的な選考は、面接によって行います。志望理由と自己紹介を1200〜1600字でまとめ、面接の前日までに電子メールの添付ファイルで送信してください。

■相談日など

■オープン・ゼミの実施予定など