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 学部2016年度(一橋大学)学部後期ゼミナールシラバス


2016年度 中北 浩爾 学部後期ゼミナール 
研究室: 第1研究館4階1412号室
メールアドレス:koji.nakakitar.hit-u.ac.jp
オフィスアワー: 火曜日15:00〜16:00
中北ゼミHP:http://www.soc.hit-u.ac.jp/~nakakita/nseminar-index.html
ゼミ曜日・時限: 火曜日4,5時限

■ゼミの研究分野・領域、研究テーマなど
政治学、現代日本政治論、日本政治外交史

■ゼミの概要(内容・運営・特色など)
 このゼミの目標は、参加者が現代の日本政治を政局的な見方ではなく、制度・歴史・比較などを手掛かりとして、多角的かつ構造的に捉えられるようになることです。
 今年度のテーマは、「デモクラシー(民主政治)の多角的考察」です。日本では2009年に本格的な政権交代が行われましたが、失敗に終わり、現在、「一強多弱」状況のもと、自民党を中心とする安定した政権が続いています。その一方で、安保法制に反対するデモにみられるように、市民による異議申し立ても活性化しています。改めて政治を広い視野から捉え直すため、中長期的な歴史やヨーロッパ諸国などとの比較を踏まえつつ、市民の政治参加、地方自治、マスメディアと政治、ジェンダーと政治、国民国家の揺らぎとグローバル・デモクラシーなど、多様な視点から日本政治の分析を試みたいと思います。
 毎週のゼミは、3年生と4年生の合同で、火曜日の4・5時限に実施します。文献講読が中心ですが、たんに知識を摂取するだけでなく、批判的に読み込み、討論を行います。時にはゲスト・スピーカーを招いたり、政治家を訪問したりし、意見交換をします。そうして参加者が自らの考えを深め、4年次に執筆する卒業論文のテーマを見出していきます。卒業論文の内容は政治に関わる限り幅広く認めますが、 3年生の冬学期に準備的なレポートをまとめてもらいます。また、夏休みの合宿や三商ゼミなどを行い、それらを通じて他大学と交流する予定です。
 ゼミは学問の共同体であり、それを構成する全員で作り上げていくものです。多様な学生が集いながらも一体感を有し、討論を通じて切磋琢磨するゼミを目指したいと思います。新聞に毎日目を通すなど広く社会に関心を持ち、将来に向け社会科学的な思考方法を身につけたいという学生、そして何よりも積極的にゼミの諸活動に参加する意欲を持つ学生を歓迎します。

■使用するテキストなど
 ゼミ生の関心を聞いた上で最終的に決定しますが、例えば以下の文献が候補として挙げられます。

 フィシュキン『人々の声が響き合うとき』早川書房、2011年。
 篠原一『市民の政治学』岩波新書、2004年。
 パットナム『流動化する民主主義』ミネルヴァ書房、2013年。
 ヘイ『政治はなぜ嫌われるのか』岩波書店、2012年。
 砂原庸介『民主主義の条件』東洋経済新報社、2015年。
 日本再建イニシアティブ『戦後保守は終わったのか』角川新書、2015年。

■卒業論文タイトル事例
多選知事誕生に関する考察―連続当選が可能となる要因について―
司法制度改革期以降の司法政治関係の変容
安倍 政権 の「女性政策」の検討― 男女共同参画基本計の比較より―
東京・生活者ネットワークの現在地‐「主婦の政党」から地域へ ‐
日本における病院PFIの可能性
大都市の行政改革戦略―横浜、大阪の比較―
障害者雇用政策の制度と実態

■選考方法、学生への要望・注意、など
 ゼミへの参加を希望する、あるいは検討している学生は、オープン・ゼミに出席したり、事前に電子メールで予約をとって面談したりすることで、自分の関心に合致しているかどうか確認してください。最終的な選考は、面接によって行います。志望理由と自己紹介を1200〜1600字でまとめ、面接の前日までに電子メールの添付ファイルで送信してください。

■相談日など

■オープン・ゼミの実施予定など