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学部2019年度(一橋大学)学部後期ゼミナールシラバス
■ゼミの研究分野・領域、研究テーマなど
政治学、現代日本政治論、日本政治外交史
■ゼミの概要(内容・運営・特色など)
このゼミの目標は、参加者が現代の日本政治を政局的な見方ではなく、制度・歴史・比較などを手掛かりとして、多角的かつ構造的に捉えられるようになることです。
今年度のテーマは、「変容する日本と世界のデモクラシー」です。日本では2009年、自民党から民主党に本格的な政権交代が行われましたが、様々な点で失敗に終わり、2012年に自公政権が復活しました。二大政党化の傾向が崩れ、自民党「一強」と呼ばれる状況が生まれる一方、無党派層が増大し、ポピュリズムの潜在的な可能性が増大しています。中長期的な歴史や欧米諸国などとの比較を踏まえつつ、選挙制度、政治資金制度、政治家のリクルート、政党組織、政党システム、政治家と官僚の関係、政党と社会団体の関係、有権者の意識、市民の政治参加、マスメディアの役割など、多様な視点から分析を試みたいと思います。特に日本の政党政治と欧米のポピュリズムの分析に力点を置きます。
毎週のゼミは、3年生と4年生の合同で、火曜日の4・5時限に実施します。文献講読が中心ですが、たんに知識を摂取するだけでなく、批判的に読み込み、討論を行います。年に数回、ジャーナリストや研究者・実務家などのゲスト・スピーカーを招いて、話を聞き、意見交換をします。そうして参加者が自らの考えを深め、4年次に執筆する卒業論文のテーマを見出していきます。卒業論文の内容は政治に関わる限り幅広く認めますが、 3年生の冬学期に準備的なレポートをまとめてもらいます。
そのほか、夏休みに3泊4日程度の合宿を行います。また、三商ゼミなどを通じて、他大学と交流する予定です。さらに、例年、国会・政党見学や国会議員などとの意見交換の機会を設けています。
ゼミは学問の共同体であり、それを構成する全員で作り上げていくものです。多様な学生が集いながらも一体感を有し、討論を通じて切磋琢磨する、知的に楽しいゼミを目指したいと思います。新聞に毎日目を通すなど広く社会に関心を持ち、将来に向け社会科学的な思考方法を身につけたいという学生、そして何よりも積極的にゼミの諸活動に参加し、大学生活を充実させたいという意欲を持つ学生を歓迎いたします。
■使用するテキストなど
参加者の関心を聞いた上で最終的に決定しますが、例えば以下の文献が候補として挙げられます。入手は各自で行っていただきます。
・待鳥聡史『代議制民主主義』中公新書、2015年。
・大山礼子『政治を再建する、いくつかの方法』日本経済新聞出版社、2018年。
・井戸まさえ『候補者たちの闘争』岩波書店、2018年。
・田中秀明『官僚たちの冬』小学館新書、2019年。
・中北浩爾『自公政権とは何か』ちくま新書、2019年(近刊)。
・レイプハルト『民主主義対民主主義(第2版)』勁草書房、2014年。
・水島治郎『ポピュリズムとは何か』中公新書、2016年。
・ミュデ&カルトワッセル『ポピュリズム』白水社、2018年。
■相談日など
■オープン・ゼミの実施予定など
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